メディカル・プロジェクトについて 植田 理彦 (医学博士)
われわれ人間のすべての生命維持活動は、神経経路を流れる電気信号によって支配されているのはご存知の通りです。
いわば、人間はひとつのエネルギー的存在ともいえます。
そのような観点からして、SGEが天然放射性同位体40Kおよび高遠赤外線放射体であるという科学実験データは、人体に対してなんらかの影響をもたらすであろうことを示唆しており非常に興味深い。
今回、臨床においてSGEサンドバスが、関節リウマチなどに顕著に効果があったということは、そういった意味においても当然の結果といえるだろう。
温泉医学の分野においても、リウマチなどの慢性疾患に対する温熱療法の効果はすでに実証ずみである。
また、科学実験データから、活性酸素とかかわりの深いSOD酵素活性機能についての報告がなされていることも非常に興味深い。
われわれが生きていくための生体エネルギー(ATP)の合成のために酸素はかかせないし、また生体機能維持のために活性酸素が果たす役割もまた非常に重要といえます。
その一方で、この酸素の一部が有害な活性酸素となり、細胞炎症や脂質の過酸化脂質化をもたらすことで、老化や病気を引き起こすのもまた事実です。
われわれの体には本来、細胞のなかの活性酸素を抗酸化酵素によって瞬時に消却、無害化する機能がそなわっているのです。
大切なことは、活性酸素の短絡的な消去能ではなく、いかに選択的代謝消去できるかということ。
そういった意味においても、SODをはじめ体内酵素の働きが重要なわけで、今後、メディカルな観点から、SGEのもつ微量元素、、また、エネルギーが生体機能に与える影響、さらに体内酵素活性化との関連などについて薬理学的試験を重ね、さらに検証を深めていく方向で検討している。
天降石のマウス癌増殖抑制試験
このグラフからも数値が低いことがうかがえます。
地質学からのアプローチ 松本 幡郎 (理学博士)
■地球エネルギー | 世界最大級のカルデラの核
世界有数の火山地帯、“火の国”九州。
SGEストーン、そしてSGEウォーターの産出地帯は、大分県と宮崎県を分かつ1000m級の峰々が連なる九州山地の北東。
約3億年前の古生代二畳紀から約1億5000万年前の中生代ジュラ紀にかけて誕生した「秩父古生層」と構造線を境に接する、約1億3000万年前の中生白亜紀から約1500万年前の新生代新第三紀にかけて誕生した地層「四万十帯」のその鉱床を形成している。
ちなみに、「四万十帯」は、東南太平洋の中央海嶺で海山や海台が、プレートに乗って1億年を経て日本列島に接近、衝突し陸源堆積物を付加し形成された地層と考えられている。
注目すべき点は、この地が世界最大といわれる阿蘇のカルデラをはるかにしのぐ世界最大級のカルデラの痕跡が、今なお残る地であり、祖母山、傾山、そして大崩山など中生代の活発な火山活動により誕生したカルデラ火山群のほぼ中核に位置しているといった事実である。
1500万年前のこの世界最大級カルデラの誕生、それはくしくも日本列島が大陸から離れて現在のような列島となった時期と一致している。
SGE鉱石帯は、まさにこのダイナミックな地球エネルギーが繰り広げる神秘にみちた地球創造ドラマの中で誕生したのである。
■ホルンフェルス | 1万年の熱変成“ホルンフェルス”
それでは、SGEストーンの誕生のドラマとはいかなるものであったのだろうか。
SGEストーンを構成している造岩鉱物の化学組成からその謎をひも解くと以下のような事実が浮かび上がってくる。
その誕生は、約6000万年前〜1500万年の中生代後期から新生代にかけての祖母山、傾山、そして大崩山の大規模な火成活動に端を発する。
なかでも、世界最大級のカルデラ形成の原因となった大崩山および、それをとりまく直径30kmほどの大岩脈・環状岩脈(リングダイク)の大規模火山活動は、それ以前の中生代前期に形成された「四万十帯」地層に多大なる影響をもたらした。
SGEストーンは、この大崩山の大規模火山活動にともない噴出した花崗岩マグマの後火成作用および変成作用により、「四万十帯」地層を構成する海洋底堆積岩である砂岩が大きな変成をうけて誕生した新鉱物、“ホルンフェルス”(※)であると考えられる。
さらに、SGEストーンに存在する菫青石<(Fe.Mg)2Al4Si5O18>をはじめとする変成鉱物や、特徴的な化学組成鉱山物質は、この鉱石が火山活動により花崗岩マグマから放出された約400℃〜500℃の揮発性の火山性ガスによって、約1万年という長い歳月をかけて熱変成を受けて誕生したことを物語っている。
世界最大級の巨大カルデラを誕生させた地球規模のエネルギーが、1万年の時をかけてつくりあげたエネルギー鉱石、それがSGEストーンといえる。
■微量元素 | 微量元素、希土類元素の宝庫
さらに、SGEストーンをその造岩鉱物およびその主成分から探ると、あらためてこの石のもつ特殊性が浮かび上がってくる。
そのひとつが、従来のSiO2(二酸化珪素)や、MgO(酸化マグネシウム)、Al2O3(酸化アルミニウム)、Fe2O3(二酸三化鉄)、K2O(酸化カリウム)といった基本元素の他に、バナジウム、ラドン、ルミジウム、チタン、ジルコニウムなどといった一般の岩石ではみられない微量金属元素や、さらには、ランタン、ルテチウム、エルビウムなど地球の始源的組成とされる希土類元素を多種含有しているといった点である。
このことからも、地球創造のエネルギー核といえる火山性のマグマから放出された様々な微量元素がガス化し、1万年の時をかけて母岩である砂岩の粒子空間に入り込みホルンフェルス化することにより他に類をみないエネルギー鉱石が誕生したと推測できる。
地球は、その約46億年の誕生の歴史の中で、火山活動や造山活動といった全地球的な変遷を経ながら、世界のある特定の場所に、ある有用元素を凝集させ、人類に有用な鉱床を生成してきた。
人類の発展の歴史は、まさにこの未知なる地球資源との出会いの歴史そのものともいえよう。
SGEストーン鉱脈の誕生、それもまた、3億年という時を経てさまざまな地層帯が相互にからみあい誕生した、偶然という名のドラマなのである。
地球、そして大自然の神秘が生み出した3億年のドラマを秘めた新鉱物、それがSGEストーンなのである。
3つのエネルギーと20数種の微量元素・ミネラル 久保田 昌治 (理学博士)
■40Kエネルギー |40K放射性エネルギーと高遠赤外線エネルギー放射体
自然界のすべての物体は、生長エネルギーともいうべき微弱な放射線を放出しており、その9割はウラン系、トリウム系の放射線といわれる。
これに対して、SGEストーンは、カリウム系の放射性同位体である「40K」が、生体に良いとされる放射性ホルムシスレベルのエネルギーを放射しており、その値は8.1×10q/gと、一般に知られている薬石と比較してかなり高い部類に属しているのが大きな特長である。
また、エネルギー鉱石の特長の一つとされるSiO2(珪酸)含有量が70%というのも特筆に値する。
さらに、もうひとつの大きな特長としては、高遠赤外線放射体である点があげられる。4.0〜24μm波長域の遠赤外線放射率は平均で95%と極めて高い放射率を持っている。
一般に、体温36℃の人体の波長は9.4μmに相当するが、SGEストーンは、育成波長といわれる4〜14μmの遠赤外線エネルギーを放出し、生体構成分子と共鳴・共振することにより、大きなエネルギーを発生させている可能性が考えられる。
これらの特長に加え、さらにSGEストーンがその生成過程において大きな変成を受けたことによって、岩石中に放射線エネルギーや遠赤外線エネルギー以外の、ある種のエネルギーが蓄積されている可能性が考えられる。
実際、実験的に、微弱な電磁波エネルギーを計測できるサトルエネルギー測定器によりSGEストーンを測定してみたところ、エネルギー反応を示した。
このことから、SGEストーンからは、今日、世界的に注目を浴びつつある中・遠赤外線と関連するサトルエネルギー(※)が放出されていると考えられ、そう想定することによって、この鉱石は持つ優れた作用や効果がうまく説明できる。
いずれにしても、SGEストーンは、希少なエネルギー鉱石のひとつといえるであろう。
■微量元素 |生命体維持にかかわる20数種類の微量元素
SGEストーンの構成鉱物調査では、石英(α-SiO2)を主体の曹長石(NaAlSi3O8)や雲母の一種であるアナイト(KFe3(SiAl)4O10(OH)2)の他、微量のバラ珪灰石(β-CaSiO3)を含有していることがわかっている。
また、化学組成では、マグネシウムやカルシウム、カリウムといった主要元素はもちろんのこと、必須微量元素の種類が極めて豊富であることが、この鉱石の大きな特長となっている。
ちなみに人体から見つかっている元素は50種類以上あるが、そのなかで生体に重要な役割を果たしていると考えられる必須微量元素の大半を含有していることは注目に値する。
一例をあげると、糖尿病の改善に関連するバナジウム、活性酸素消去酵素であるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)の活性と密接な関係があるマンガン、銅、亜鉛、さらには生物の成長因子に関係するコバルト、生体内で極微量ながら他の元素と共存し生体維持に関わるといわれるチタン、免疫促進効果、抗炎症作用に関わるセレンなどなど、一般の岩石ではみられない微量金属元素や、さらには地球の始源的組成とされる希土類元素を多種含有しているのが大きな特徴となっている。
これらは、火山性のマグマから放出された様々な微量元素がガス化し、1万年からの時をかけて母岩である砂岩の粒子空間に入り込みホルンフェルス化したためと考えられる。
■マイナスイオン |生体機能バランスをとるマイナスイオン
自然界に存在する電子過剰化学種、O2-(H2O)nなど、近年、環境破壊因子等の増大により、われわれをとりまく環境は電子不足の状態、すなわち酸化支配型にあると考えられる。
人体は体内電気信号により生命維持のための様々な情報伝達を行うが、プラスイオンとマイナスイオンが交互にバランスよく配列していることにより、電気信号がスムーズに流れて生体機能は正常に機能する。
しかしながら、酸化支配型の環境にあっては、生体そのものも電子不足、いわゆる酸化状態に傾いている。それを中性に近づけ、正常なバランスをとるといった点で、マイナスイオンは重要な意味をもっている。
今回、GM方式およびゲルディエンコンデンサー方式の2方式で、SGEストーンのマイナスイオン発生能を実験。
その結果、通常の室内ではマイナスイオンよりプラスイオンの方が多いが、静止状態でSGEストーンを室内に置いた場合、マイナスイオンの方が多くなる傾向が見られた。
■微量ミネラル |生体機能調節を司る微量ミネラル群
SGEストーンのところでもふれたようにSGEウォーターにおいても、マグネシウム、カルシウム、カリウム、などの主要ミネラルはもとより、糖尿病の改善に関連するバナジウム、活性酸素消去酵素であるSOD活性を促進するマンガン、銅、亜鉛、さらには生物の成長因子と関連するコバルト、生体内で極微量ながら他の元素と共存し生体機能維持に関わるといわれるチタン、免疫促進効果、抗炎症作用の関わるセレン、などなど、20数種類の微量ミネラルを含有検出しているのが、大きな特長である。
このことからも、湧水源にあるSGEストーン鉱脈との密接な関係が推定される。
■血流促進 |血流速度を向上
超音波ドップラー血流測定器を用い、SGEウォーター飲用の血流速度に対する影響を実験した。
200mlコップ2杯計400mlを飲用した後に、30分単位で3時間にわたる血流速度の変化を調査したところ、飲用に伴い、血流速度が時間の経過とともに増加することが分かった。
コントロールとして水道水で同様の試験を行ったが、ほとんど変化はみられなかった。
このことから、SGEウォーターには、生体の健康維持にとり重要な要素のひとつである血流促進作用があり、体の代謝機能を高める働きがあると考えられる。
■免疫機能促進 |白血球を活性化させ免疫機能を促進
生体機能を測定できる「AMI」測定器を使い、20代〜60代の男女6名を対象に、SGEウォーター飲用後の生体変化を観察した。
なお、この測定器は、自律神経系の変化を表わすAP値、体液循環および気の流れを表わすBP値、生体の免疫機能を表わすIQ値の3つのパラメーターで評価する。
その結果は、全体としてBP値およびIQ値は上昇。SGEウォーターには、体液の循環をスムーズにし、気の流れを良くするとともに免疫機能を向上させる効果があることが伺われた。
また、AP値のテストデータ結果からはSGEウォーターは生体に負荷をかけない、生体とよく調和した水であることが明らかになった。
ちなみに、同様のテストを水道水と、市販の数種のミネラルウォーターで行ったが、いずれもSGEウォーターにみるような効果はなかった。
さらに、SGEウォーターの免疫機能促進および細胞活性化機能をみる試験として、生理食塩水と市販ミネラルウォーターとの比較で、マイクロチャネル通過による白血球活性酸素産生量テストを行った。
その結果は、SGEウォーターは、他と比較し、平均的に白血球細胞の活性化を促すことがわかった。
以上のテスト結果から、SGEウォーターは、細胞を活性化させ、免疫機能を促進する作用があると考えられる。