日々のこと(日記)
ドラえもんと昴(の歌)
2016年10月07日
9月21日放送の『カフェダンディズム』で、リアルタイムの視聴は出来ないので、録音した人がネットにあげているのを聴いてのことです。
番組後半に、ドラえもんと昴の共通点があると、谷村新司が言う。アシスタントの倫子さんが『未来の事?』と応えるが、違ったみたいです。
このことは、初めて聞いたし、きっと谷村さん本人もあまり言ってなかったことだと思うんですが、両者は権利をフリーにしているそうなのです。
『昴』は1980年に昴をリリースして、もう36年前ですね。僕が小学5年生の時です。その頃から著作権をフリーにいて、誰がどこで歌ってもよくしているそうなのです。
最近も松本零士と槙原の歌詞が似ているとか、どうとか。盲目の作曲家の人にゴーストライターがいたとか、著作権や権利に関する話しが良く出てきますが、作った本人がよしとしていたら、そんなに問題がないそうなんです。僕も、15年くらい前に作った文章の一部がある会社のHPに出ていて、まったく縁もゆかりもないトコロだったので、連絡をしました。『使ってくれてもいいから、一言下さいね』って内容です。
杓子定規に捉えるのではなくて、何のために?相手にとってマイナスにならないように、相手にも自分にも、読んだ(聴いたとか、知ったとか)人にもいいのだったら、いいんじゃないかなあって思うのですが、そうはいかない現代社会なので、それはケースバイケースで対応するのがいいのかな、って思います。コピーなどを推奨しているわけではありません。
昭和40年代に、マーチャンダイジングなど緩い時代は、ウルトラマンの絵柄を使ったお菓子などが勝手に菓子メーカーで販売されて、円谷プロにはそのお菓子をケースで届いて、スタッフたちは『嬉しいね』という感じに思って、みんなで食べたりしていたとか。
要は、本人たちや他のみんながOKならばいいっていうのが、自然なのかなと思います。
で、『昴』の場合はアジア各国で、独自にアレンジされて、それぞれの言語で歌詞も変わっている…谷村さんはそれでいいと。
だから、たくさんの人に受け入れられているのかなって思う。20代前半の時に友達とサイパンに行った時に、僕らが日本から来たからということで、バンドの人達が『昴』を演奏してくれた。歌詞が何語だったかなんて覚えてもないですけどね。そのころは、こうした『昴』がアジアで広がっていることなんて、知るよしもなかった。彼らはきっと自分たちが好きで、元々日本の歌なんだから、多くの日本人も『昴』が好きなんだろうと思って、演奏してくれたに違いない。92年頃だから、昴が世に出て12年ですね。
著作権ってあまり詳しくないけど、確か本人が死んでから何十年だかは印税のようなものが入るんですよね。だからモーツアルトやベートーベンの曲を今使ったり、演奏しても彼ら(その子孫もか)には印税は入らない。そう考えると、たかだか数十年から百数十年の権利なわけです。それに固執するか、フリーにして(歌詞も勝手にアレンジされたり)多くの人に歌なら歌を楽しんでもらう、ということを谷村新司は選んだということです。
他の局面で、クラシックも元々はポピュラー音楽だった。だから今の歌の一部はいつかクラシックになると言っていました。世界中に伝播されている作者不明の歌や物語。もう誰が作ったのか、どこが発祥なのかさえもわからないくらい枝別れしていて、それぞれの地域で似たような何たるかがある。
谷村新司の『昴』も、いずれそうなっていくのだろうかと思います。私達日本人は『あの頭皮の目立つ歌手の歌だよね』と認識していますが、もしかしたら、アジアの国々では、谷村新司も有名だけど、彼の楽曲ということを知らない、現地の歌手のオリジナルと思っていたり、そういう人もいるんじゃないのかな。
タイで新聞関係の人から訊いたという話しを教えてくれた。タイで日本の企業が進出して、現地の人と仕事をする。そして事業がうまくいかなくなって、プロジェクトが解散ということもある。でも、タイの人の多くは、日系企業の日本人を恨んだり、怒りをぶつけたりあまりしない。
新聞記者なんだろうか、何人ものタイの人にリサーチしたそうだ。
タイで歌われている『昴』は、『人はみな星に導かれて生きている』という意味の歌詞になっているそうだ。そしてタイの人達は、それを日本人の死生観なんだと思っているから、昴の影響がこういうことに現れている。
だからその場の出来事(仕事が暗礁に乗り上げたり)だけで判断しない。その後もいい関係を続けているそうだ。
それを聞いた谷村さんは感動したそうだ。
ラジオのアシスタントの女性が、『下世話な話しですが世の中の人は、マスター(谷村のこと)は昴の印税でとても儲かっていると思ってると思いますが…』と。
そこの部分はフリー状態でそれをアジアの国々にプレゼントしていると思ってる。だから、トースターくらい買ってもいいかな(笑)。
ラジオの前半では、最近気に入っているトースターと、どこのお店が言わなかったけど、美味しいパンの話しが出ていた。何を生きることの基準にするか、大切ですね。
『もうマスターがドラえもんみたいになっていますね』
今日はピアノだけで歌っている昴を聴いて頂きたいと思います。
と番組は締めくくられました。
ピアノだけで歌っている昴…
どういうことか?
オリジナルは、1980年。
1991年の『ベストリクエスト』の再レコーディング
1997年の21世紀ベスト~72-81~RED』の再レコーディング
2009年の『マカリイ』のピアノとストリング演奏の昴
2012年の『ピアノマイノート』のピアノ演奏の昴。と五種類あります。
ライブCDでも4回あるし、ライブDVDに至っては…と昴のレコーディングだけで相当あります。アリス時代からのコンサートは4000回、その中で多分3000回くらいは昴を歌っているでしょう。
そうだ、ラジオの中ではアメリカの日系企業のプロモーションにドラえもんを自由に使っていいと、そういうことも言っていました。
ドラえもんと昴の共通点。
ドラえもんも、もしかすると桃太郎とかかぐや姫のような昔話になるかも知れないですね。その時はのび太君は伝説になる(笑)。のび太君はいいやつだと思うけど、名まえも知られず、誰もが知っている伝説になるのは恥ずかしいなあ。
日本だと、昴をカバーしている人があんまりいないんですよね。デーモン小暮、名まえ忘れたけど千の風になっての人、一番有名なのは美空ひばり。デーモン小暮はメイクは閣下だけど歌は滅茶苦茶うまいよね。美空ひばりは、谷村新司が当時通っていたマッサージの先生のトコロで、美空ひばりも来ていて、先生から『谷村、ひばりが昴を歌いたいっていうんだけど…』と話しが持ち掛けられたそうです。断る理由は谷村さんにはないですよね。この時も、もう印税は関係ないんだろうけど。
歌でも何かの作品でも、権利に縛られているよりも、きっと作った人にとっても、多くの人が見たり聞いたり、本質の意味で楽しんでくれたら嬉しいね。と思うんじゃないでしょうか。
でも、権利なども今の社会では必要で、そのお金のエネルギーで生活したり、循環している。マネーですね。ムニーじゃなくてマネー。昴以外の楽曲は普通に印税とか入るのだと思いますが、一番大きな存在の昴を手放したことによって、もしかしたら谷村新司はマネーではなくて、ムニーのエネルギー循環をしているのかも知れません。
若いころは、NHKのオーディションに落ちたり、なのでアリスが売れた頃にNHKからの出演依頼を断っていたような、尖がっていた面もあったけど、それと同じ時期に(年取っ手からではなく)昴をフリーにしていた。
この十年くらいは、『谷村さん、いつもご機嫌ですよね』『怒ったりして、うまくいくことはなににもないからね』という発言。もうこれは大病をして、復帰して、年を重ねたから出る言葉かも知れないけど、僕も怒ったり、うまくいかないとイライラしてしまうけど、それは何も生まないな、ってことをそろそろ自覚してみようかなって思います。
日記一覧です。https://harmonylife.ocnk.net/diary クリッかクして下さい。
番組後半に、ドラえもんと昴の共通点があると、谷村新司が言う。アシスタントの倫子さんが『未来の事?』と応えるが、違ったみたいです。
このことは、初めて聞いたし、きっと谷村さん本人もあまり言ってなかったことだと思うんですが、両者は権利をフリーにしているそうなのです。
『昴』は1980年に昴をリリースして、もう36年前ですね。僕が小学5年生の時です。その頃から著作権をフリーにいて、誰がどこで歌ってもよくしているそうなのです。
最近も松本零士と槙原の歌詞が似ているとか、どうとか。盲目の作曲家の人にゴーストライターがいたとか、著作権や権利に関する話しが良く出てきますが、作った本人がよしとしていたら、そんなに問題がないそうなんです。僕も、15年くらい前に作った文章の一部がある会社のHPに出ていて、まったく縁もゆかりもないトコロだったので、連絡をしました。『使ってくれてもいいから、一言下さいね』って内容です。
杓子定規に捉えるのではなくて、何のために?相手にとってマイナスにならないように、相手にも自分にも、読んだ(聴いたとか、知ったとか)人にもいいのだったら、いいんじゃないかなあって思うのですが、そうはいかない現代社会なので、それはケースバイケースで対応するのがいいのかな、って思います。コピーなどを推奨しているわけではありません。
昭和40年代に、マーチャンダイジングなど緩い時代は、ウルトラマンの絵柄を使ったお菓子などが勝手に菓子メーカーで販売されて、円谷プロにはそのお菓子をケースで届いて、スタッフたちは『嬉しいね』という感じに思って、みんなで食べたりしていたとか。
要は、本人たちや他のみんながOKならばいいっていうのが、自然なのかなと思います。
で、『昴』の場合はアジア各国で、独自にアレンジされて、それぞれの言語で歌詞も変わっている…谷村さんはそれでいいと。
だから、たくさんの人に受け入れられているのかなって思う。20代前半の時に友達とサイパンに行った時に、僕らが日本から来たからということで、バンドの人達が『昴』を演奏してくれた。歌詞が何語だったかなんて覚えてもないですけどね。そのころは、こうした『昴』がアジアで広がっていることなんて、知るよしもなかった。彼らはきっと自分たちが好きで、元々日本の歌なんだから、多くの日本人も『昴』が好きなんだろうと思って、演奏してくれたに違いない。92年頃だから、昴が世に出て12年ですね。
著作権ってあまり詳しくないけど、確か本人が死んでから何十年だかは印税のようなものが入るんですよね。だからモーツアルトやベートーベンの曲を今使ったり、演奏しても彼ら(その子孫もか)には印税は入らない。そう考えると、たかだか数十年から百数十年の権利なわけです。それに固執するか、フリーにして(歌詞も勝手にアレンジされたり)多くの人に歌なら歌を楽しんでもらう、ということを谷村新司は選んだということです。
他の局面で、クラシックも元々はポピュラー音楽だった。だから今の歌の一部はいつかクラシックになると言っていました。世界中に伝播されている作者不明の歌や物語。もう誰が作ったのか、どこが発祥なのかさえもわからないくらい枝別れしていて、それぞれの地域で似たような何たるかがある。
谷村新司の『昴』も、いずれそうなっていくのだろうかと思います。私達日本人は『あの頭皮の目立つ歌手の歌だよね』と認識していますが、もしかしたら、アジアの国々では、谷村新司も有名だけど、彼の楽曲ということを知らない、現地の歌手のオリジナルと思っていたり、そういう人もいるんじゃないのかな。
タイで新聞関係の人から訊いたという話しを教えてくれた。タイで日本の企業が進出して、現地の人と仕事をする。そして事業がうまくいかなくなって、プロジェクトが解散ということもある。でも、タイの人の多くは、日系企業の日本人を恨んだり、怒りをぶつけたりあまりしない。
新聞記者なんだろうか、何人ものタイの人にリサーチしたそうだ。
タイで歌われている『昴』は、『人はみな星に導かれて生きている』という意味の歌詞になっているそうだ。そしてタイの人達は、それを日本人の死生観なんだと思っているから、昴の影響がこういうことに現れている。
だからその場の出来事(仕事が暗礁に乗り上げたり)だけで判断しない。その後もいい関係を続けているそうだ。
それを聞いた谷村さんは感動したそうだ。
ラジオのアシスタントの女性が、『下世話な話しですが世の中の人は、マスター(谷村のこと)は昴の印税でとても儲かっていると思ってると思いますが…』と。
そこの部分はフリー状態でそれをアジアの国々にプレゼントしていると思ってる。だから、トースターくらい買ってもいいかな(笑)。
ラジオの前半では、最近気に入っているトースターと、どこのお店が言わなかったけど、美味しいパンの話しが出ていた。何を生きることの基準にするか、大切ですね。
『もうマスターがドラえもんみたいになっていますね』
今日はピアノだけで歌っている昴を聴いて頂きたいと思います。
と番組は締めくくられました。
ピアノだけで歌っている昴…
どういうことか?
オリジナルは、1980年。
1991年の『ベストリクエスト』の再レコーディング
1997年の21世紀ベスト~72-81~RED』の再レコーディング
2009年の『マカリイ』のピアノとストリング演奏の昴
2012年の『ピアノマイノート』のピアノ演奏の昴。と五種類あります。
ライブCDでも4回あるし、ライブDVDに至っては…と昴のレコーディングだけで相当あります。アリス時代からのコンサートは4000回、その中で多分3000回くらいは昴を歌っているでしょう。
そうだ、ラジオの中ではアメリカの日系企業のプロモーションにドラえもんを自由に使っていいと、そういうことも言っていました。
ドラえもんと昴の共通点。
ドラえもんも、もしかすると桃太郎とかかぐや姫のような昔話になるかも知れないですね。その時はのび太君は伝説になる(笑)。のび太君はいいやつだと思うけど、名まえも知られず、誰もが知っている伝説になるのは恥ずかしいなあ。
日本だと、昴をカバーしている人があんまりいないんですよね。デーモン小暮、名まえ忘れたけど千の風になっての人、一番有名なのは美空ひばり。デーモン小暮はメイクは閣下だけど歌は滅茶苦茶うまいよね。美空ひばりは、谷村新司が当時通っていたマッサージの先生のトコロで、美空ひばりも来ていて、先生から『谷村、ひばりが昴を歌いたいっていうんだけど…』と話しが持ち掛けられたそうです。断る理由は谷村さんにはないですよね。この時も、もう印税は関係ないんだろうけど。
歌でも何かの作品でも、権利に縛られているよりも、きっと作った人にとっても、多くの人が見たり聞いたり、本質の意味で楽しんでくれたら嬉しいね。と思うんじゃないでしょうか。
でも、権利なども今の社会では必要で、そのお金のエネルギーで生活したり、循環している。マネーですね。ムニーじゃなくてマネー。昴以外の楽曲は普通に印税とか入るのだと思いますが、一番大きな存在の昴を手放したことによって、もしかしたら谷村新司はマネーではなくて、ムニーのエネルギー循環をしているのかも知れません。
若いころは、NHKのオーディションに落ちたり、なのでアリスが売れた頃にNHKからの出演依頼を断っていたような、尖がっていた面もあったけど、それと同じ時期に(年取っ手からではなく)昴をフリーにしていた。
この十年くらいは、『谷村さん、いつもご機嫌ですよね』『怒ったりして、うまくいくことはなににもないからね』という発言。もうこれは大病をして、復帰して、年を重ねたから出る言葉かも知れないけど、僕も怒ったり、うまくいかないとイライラしてしまうけど、それは何も生まないな、ってことをそろそろ自覚してみようかなって思います。
日記一覧です。https://harmonylife.ocnk.net/diary クリッかクして下さい。