2017年02月26日
本格的に、ヤマト運輸が、大手通販の無謀な物流量に対して、ドライバーの人達の負担を軽減することに対応することを検討するみたいです。
何でもかんでも(便利だから、自分が楽だから、お店に行かなくていいから、など)通販を利用する…普通の街中のお店で買えないようなモノとかを通販で買うというのはアリだと思います。そして人には事情があるし、出歩けない年配の方など(だから誰でもそうだなんて一言も言ってないよ!)が使って、有難みを感じるのはアリでしょう。
でもさ、大して欲しくもないのに、買いに行くのが面倒だから、現金で支払うのが面倒だから、配達してもらったら(自分が)ラクだから…などの理由で通販を簡単に使うのはどうかなって思う。
通販を主な仕事にしている僕が言うのは、オカシイだろうけど、基本的に大手で扱っているものは、だいたい何処でも手に入るものが多いかな。
通販を利用するのがダメって言ってるわけじゃないんだよ。
誰、何、いつ、どうして。ということがきっと大切なんだと思う。佐川運輸は数年前にある大手通販の物流を辞めてしまった。割りに会わないからだろう、細かい理由はあってもそこがメインだろうね。ヤマトは佐川なき後もその会社の配送を担って、それが現場に無理を強いている。
ヤマト運輸の給料形態は詳しくないけど、一つ届け先が増えても20円くらいの加算にしかならないそうだ。マンションなどは別としても、一つ荷物を届けるのに、玄関前から受け渡しに、数分はかかるよね(留守じゃない場合でも)。と考えると一時間で10軒(プラス200円)も行けないでしょ。遠隔地だったらなおさらだね。
それを、大してどうしても欲しいと思わないもので…例えば自分で持って帰るのが重たいとか(水とかね)の理由で、配達員の人には20円にしかならないのに、やらせるの?って考えると、どうしても水道水を飲みたくないという人は、正規の配送料を払うのは当然だし、自分で持って帰りなさい!って言いたい。
そこまでしたくない(送料無料の通販会社を探すなど)人は、大して飲みたくもないってことなんじゃないかな。
同じく、支払いに事前に行くのが(銀行に振り込みとか)が面倒だからって、カードや代引きを使いたがる人も…同じような感じかなって思う。
昔は、問屋さんがお店に配送するでしょ、月に何度かね。そして支払いは、その問屋さんが集金に来るのが普通で、(なので小売りしたお客様は別で、お店に支払いを同時が普通)問屋さんが振り込んで欲しいという場合は、振込手数料を差し引いた金額をお店が振り込む。なぜって集金しないのだから当然という発想だったんだよね。
送料も、問屋(メーカー)からお店は、納品するところまでが含まれていて、お店からお客さんへは、お客さんがお店に買いにくるというのが普通。ただ、街中のお米やとか灯油などはお家への配送も料金に含まれているからね。
そうじゃないものは、お店などに行く交通費などを配送会社が担うので送料がかかるのが当然なこと。ただ、お店によっては買ってくれた品物の価格によって、『このくらいの金額のものだったら、届けさせてもらおう(お米や灯油などの感覚)ということで、送料いいですよ』というのもアリでしょう。
でも、数千円のものに対して、送料が600-1500円かかるとしたら、販売会社でそれを負担するのは、ちょっと考えてもあり得ない。よほどの原価が低いものだったらあるけど、無理じゃないの。ということは、物量にモノを言わせて、下請けの配送会社に無理を言うしかない。その結果がヤマト運輸の状態。それがイヤだなとNOを叩きつけたのが佐川。
売る人(会社)も、買う人も、一緒に考えないとならない問題だよね。
そもそも、これは送料を払ってもらっても、売りたい、売る必要がある製品だな、というモノしか売らない。買うほうの人も、これは自分が送料を払ってでも買いたいよね、と思うモノしか買わない。という風になっていったらいいよね。
値段が安いから買っておこう、…意味が解らない。
同じで、『給料がいい仕事だから、やろう』とかではなくて、やったほうがいい仕事かどうか…そりゃ、最低限生きていくためのお金は必要だから、一概には言えないと思うけど。
そういう意味で、ベーシックインカムがあったら、やらなくていい仕事はしなくなるよね(例えば、配送の仕事はする人がいなくなる。すると当然送料が高くなる、高い送料を払ってでも欲しいものしか売れなくなる。どうでもいいものを売る、作るという仕事が少なくなる、という循環)。
そういう世の中で暮らしているね。そんな学びなのか。
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