2016年12月04日
音声信号は、手軽で便利な情報伝達手段だなと30年くらい前に思いました。高校生の頃に喫茶店でバイトをしていて、お客さんからの注文を運び手と作り手で情報のやり取りをするのに、目で確認する方法は後からでも確認する利点はありますが、音声での伝達をメインにしていたお店でした。
なぜ便利かというのは、目で確認する方法だと、他のことをしている手を止めて、紙にかかれた(今でしたらモニターなども)文字を見ないとならないじゃないですか、こうしている今も、みなさんはパソコンなどの画面に書かれている文字を目で確認して、言葉の情報を脳で判断していますよね。
でも、これがラジオのように僕が話しているのだったら、家事や仕事をしながらでも音声信号として耳から入って、音声の言葉を脳で認識することができるんです。
なので、そのリベルテっていう名前のお店でしたが、オーダーを通すときのルールが結構細かかったんです。例えば、『ブレンドひとつ、モカ(ストレートコーヒー)一つ、アイスコーヒーが二つ、チーズケーキが三つと言った場合には、
1 数字が最優先 2 種類で言うと、コーヒーが最初、でもその中でも、ブレンド、ストレートコーヒー、アレンジコーヒー(カフェオーレやウィンナーコーヒーなど)、その後に紅茶関連、オレンジジュースなどと続きます。 3 飲み物で暖かいものと冷たいものだったら、暖かいものが優先…などのルールがありました。そして最後にそれぞれの注意事項を言うことになります。例えば、4つのアイスコーヒーの内、一つがガムシロップを1/3とか、生クリームを乗せないとか、そういうのを伝えます。
なので、先の注文の場合 『(数字は英語で言う)3ケーキ(チーズケーキ)2アイスド(アイスドコーヒー・冷やされたコーヒーの意)1ブレンド、1モカ』と伝えます。
こんな感じで、10人くらいのグループのオーダーでしたら、誰もが口頭と耳でのやりとりで把握できました。もちろん、10人グループの前後にも色んなオーダーがありますが、作り手側は『さっきまでアイスドが3個で、うち一つがガムシロップがハーフだったけど、今のオーダーで生クリーム抜きのアイスドが追加された』など、メモを見るのではなくて、頭の中で把握されています。
恐らく今の飲食店は端末でのやりとりが多くなっているでしょうから、そういう人間の基本的な能力を使わなくて、マニュアル化されているんでしょうけど、短期記憶のない人は働けなかったなあと思います。
なので、その頃(16か17歳)に、音声での伝達っていうのは非常に使い勝手がいいなと思っていました。細かい取り決めがあったから、個人の勝手な解釈がほとんどなかったから出来たんだと思います。
うちの家の中で、家族がテレビを見ていて、画面の前にモノが置いてある、僕が置いたりするんですが(笑)。でも画面の1/20~1/30の面積で、その部分が見えなくても何の問題もないだろうと思うことだけど、それを嫌います。
キレイな場面の映像で、その画面をすべて見たいなあと思うこともあるだろうけど、情報番組やニュースなど、さほどどうしても映像を見ないとっていう内容じゃないのでも気になるみたいなんです。
そういうのだったら、僕はほとんど音声がメインで、ドラマなんかでも画面の隅のほうが見えても見えなくても、どうでもいいかなって、ドラマのセリフのやり取りはわかるし、隅っこのほうが見えなくてもいいじゃないって思うんだけど、映像というか目で見て確認することを主にしている人には、気になるのかも知れないですね。
同じように、同じ日本語、単語を使っていても、それぞれの人によって解釈やニュアンスが違うと、意図が伝わらずに、言葉(音声でも文字でも)があまり役に立ちませんよね。1996年のウルトラマンティガのなかで、地球に住む生物だけど、人間側(主にホリイ隊員が)がコミュニケーションを図るのですが、クリッターと呼ばれる雲の上の上空に住む生物は、共食いをするロジックがある生物で、ホリイ隊員が『僕もあなたも地球に住む友達だよ』という意志で語りかけるも、彼らにしてみたら、友達=食べ物なわけなんですよね。これはホリイ隊員もコミュニケーションをあきらめるしかありませんでした。
アムロレイ(先日の夢に登場した、ファーストガンダムのパイロット)が言う、ニュータイプの定義として、『誤解なく理解し合える』という、でも、ますます混乱している今の地球では、それは難しそうですよね。
また、音声での伝達は、真空空間だと音波は伝わらない(振動する媒体がないから)けど、空気中や水中(水の中では生きられないけど)では、先のように目で確認しなくても、ある範囲には情報が伝わるから、いいなあって思います。
20年くらい前に愛さんがクリスタルボウルを始めて、今は多いけど、当時はクリスタルボウルを演奏する人は日本ではほぼいませんでした。
ただ、その人の振動波が増幅されるものなので、やっていい人とやっちゃダメな人がいるわけですよね。それは今も変わらないんだろうけど。そういう意味で、音声は空気を媒体として増幅する、解りやすい例はジャイアンの歌やしずかちゃんのバイオリン。これはドラえもんのなかでかなりの攻撃力を持っているものとして描かれていますね。ただ、現在のジャイアンの声優さんはちゃんと歌えますよね(笑)。ジャイアンのあの歌は演技ですね。なぜって…前に子どもにドラえもんのCDを借りて、その人の歌も入っていたので知っているだけで、基本的にアニメのこととかは詳しくないんです。
手軽に情報や振動波を伝えられるということは、それは注意しないとならないってことでもあります。
相手を思う気持ちが欠如していると、…同じ言葉を使って話しているはずなのに、わかんなくなることもたくさんありますね。
きっと、理解の度合いは違うのだろうけど、どういう方向に生きていこうとしてるのか、が大切なんだろうな。
でもさ、メールとか文字でのやりとりよりも、音声のダイレクト(電話などでもその場で返事がわかるでしょ、返事も言えるし)なコミュニケーションのほうがいいなあ。
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